既婚者同士の不倫は、一般的にダブル不倫と呼ばれています。
ダブル不倫の場合は、既婚者と独身者の不倫よりも、お互いが割り切った関係であることが殆どです。
非日常なスリルを楽しんだり、ストレスからの現実逃避など、アバンチュール的な恋愛として楽しむ傾向にあるのが、ダブル不倫の特徴とも言えます。
しかし、不倫は不倫です。
道徳的にも、法律的にも反した行為であることには変わりありません。
ダブル不倫を楽しんでいる当人同士は、禁断の恋をしているという高揚感に浸っているかもしれませんが、されている側にとっては、裏切り以外の、なにものでもないのですから。
そんな時、離婚をするか、再構築をするかは、された側の事情によって異なってくると思います。
そこで今回は、ダブル不倫をされてしまった時、有利にことを進めるため、押さえておくべきポイントを紹介します。
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W不倫の証拠を掴んでおく
結婚相手が不倫をしていることが、何らかの形で発覚した場合は、必ず証拠を掴んでおくとよいでしょう。
離婚して慰謝料を請求する場合や、様々な理由から離婚したくない為、再構築を希望する場合など、いずれのケースでも有利にことを進められるからです。
離婚や、慰謝料請求時に、裁判で認められる証拠となり得るものは以下のものです。
・興信所などの機関へ調査を依頼して得た報告書など。
・不倫を証明することが出来る日記や手紙などの書類。
・配偶者が不倫を認める発言をした音声データ。
・不倫を証明することができる内容のメールやLINEの記録。
・不倫相手との関係を証明することができるクレジットカードの利用履歴やレシート、領収書などの書類。
上記の証拠以外にも、不倫が原因で精神的ショックを受けた場合には、その証拠となるように、日記をつけたり、心療内科に通ったことを証明する診断書を用意しておくと、尚よいでしょう。
このように、証拠は多ければ多いほど越したことはありません。
興信所などの調査機関に依頼する場合は、日数や費用などの無料相談を、事前にしてから調査依頼をするのがおススメです。
また、再構築を希望する場合は、誓約書を作成することも、不倫の防止策に繋がるので検討してみるのもよいでしょう。
慰謝料の請求について
双方が既婚者である事を合意したうえでのダブル不倫の場合、慰謝料の請求については、配偶者と不倫相手への請求が可能です。
慰謝料の金額は,法律での基準はありませんが、一般的な相場として離婚や別居をするケースで100万円~300万円程度、離婚や別居をしないケースで数十万円~100万円程度とされています。
慰謝料の請求方法は、弁護士に依頼した場合だと、主に2つの請求方法に別れます。
まず1つめは、交渉での請求です。
2つめは、裁判での請求になります。
流れとしては、まず最初に、書面や口頭の交渉で慰謝料を請求します。
そして、交渉での請求が合意に至らなかった場合に,裁判へと移行してく流れになっています。
慰謝料の請求交渉は、弁護士に依頼したほうが、よりスムーズにやり取りが進みます。
弁護士に依頼する費用がすぐに用意できない方の場合は、法テラスを利用するとよいでしょう。
法テラスでは、無料相談のほかにも、実際にかかる弁護士費用を立て替えてくれる制度もありますので、法テラスに対して分割で支払うことも出来ます。
どうしても、再構築が難しい場合は、こういった知識も念頭にいれておくとよいでしょう。
まとめ
不倫をされた側が受ける心の傷は、そう簡単に癒されるものではありません。
そこから、夫婦の絆を再構築するということは、相当な忍耐や努力を要します。
ましてや、不倫が原因となり、別居や離婚に至った際に受ける精神的苦痛たるや、計りしれないものがあります。
そうならない為にも、一時の気の迷いによって踏み込んでしまう不倫によって、全てを失う可能性がある事を知っておかなければなりません。
幸せになるために、結婚という道を選んだのですから、意義のある結婚生活にしたいものですよね。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。